もしアナタの目が見えなくなったら(3) - 追記:パワーシフト
前エントリ を書いて思ったことを追記。アルビン・トフラーのパワーシフトについて。
トフラーは著書「第三の波」でこのように記しています。
- 第一の波は、狩猟採集社会に対する農業革命(⇒採集のマス化)
- 第二の波は、産業革命(⇒生産のマス化)
- 第三の波は、脱産業社会(⇒情報流通のマス化)
また「パワーシフト」とは、生産において重視される要素の変遷であり、以下の通りです。
- 狩猟採集社会(筋力の時代)
- 農業革命・産業革命後の生産社会(財力の時代)
- 生産最適化の末に訪れる脱産業社会(知力の時代)
筋力の時代 ⇒ 財力の時代 ⇒ 知力の時代 と移り変わり、現代は知力の時代です。
ただ、情報化革命・IT革命を過ぎた現代は、単純に「知力」で補える範囲を超えた時代に入っています。
個人ではとても知り尽くせないほどの情報があふれ、必要な情報の取捨選択が必要な「感性」の時代。
ただ、「感性」最重視、では単なる変わり者として扱われます。
おそらく重要なのは、知力と感性のバランスをとれる「知性」でしょう。
トフラーのパワーシフトを補うならば、「筋力 ⇒ 財力 ⇒ 知力 ⇒ 知性 ⇒ 感性」と時代は移って行く。
現代は「感性の時代」への過渡期「知性の時代」になります。
「知性」とは、余りある情報を的確に選び活用できる能力。
では「感性」とはどんな能力なのか。
前エントリ で感じた五感をバランス良く活用できる社会が「感性の時代」であり、五感をバランス良く活用できる能力が「感性」になるんじゃないか。そんな風に感じました。
ちなみに、人間の感覚は五感にとどまらない らしいので、その先は「超感性の時代」とか「脱感性の時代」となるのかも知れません。
映画のマトリックスの世界は、「知力」を集約化し尽くした状態、と言えるでしょう。
対して、「知力」をバランス良く活用できる「知性」、そして、人間の感覚をバランス良く、有効に活用できる「感性」の時代。
それってどんな世界になるんでしょうか。
想像すると楽しみでもあり、さてその時代に自分が対応できるのか?と考えると、少し怖くもありますね。
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